ひねることを忘れた身体
- Admin
- 7 日前
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今日、久しぶりに茶道の先生をされている男性がお見えになった。
初めてお越しになったのは、もう三、四年前になるだろうか。
当時は膝を悪くされていて、深く曲げることができなかった。
常連さんからのご紹介で、何度か施術をさせていただいた。
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茶道の先生なので、正座をする機会が多い。
しかも、所属されている流派では、正座の状態から一度で立ち上がらなければならない場面があるという。
最初にお越しになった時は、膝が曲がらなかった。
当然、正座から立ち上がることも難しかった。
それが今では、普通にできている。
三、四年経って、改めて見ると、かなりの回復だと思う。
正座ができるようになった息子さんを見て、お母様を連れてこられたこともあった。
その時、お母様は92歳だった。
今は95歳になられたそうだ。
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今回は、膝ではなかった。
気になるのは腰とのことだった。
身体を見ていくと、肋骨の上部と下部の動きがかなり狭くなっていた。
胸郭全体が固まり、可動域が小さくなっている。
膝が悪くなる原因も、腰がつらくなる原因も、必ずしもその場所だけにあるとは限らない。
身体はつながっている。
どこかが固まると、別の場所が代わりに働く。
その代償が、痛みとして出てくることがある。
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今回は、肋骨まわりの動きを出すための運動を二つほどお伝えした。
日常生活で一番足りなくなりやすいのは、ひねる動きだと思う。
普通に暮らしていると、身体を大きくひねることはあまりない。
歩く。
座る。
立つ。
スマホを見る。
パソコンに向かう。
どれも、身体を正面に固定したままでできてしまう。
そうすると、上半身は少しずつ固まっていく。
肋骨も、背骨も、肩甲骨も、動く必要を失っていく。
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施術後、その方は、
「久しぶりに来て、とてもすっきりしました」
と言って帰られた。
こういう言葉を聞くと、やはり日々の使い方が大事なのだと思う。
一度整えても、毎日の生活の中でまた固まっていく。
だから、身体をほぐす時間が必要になる。
特別なことではなくてもいい。
少しひねる。
少し伸ばす。
少し呼吸を通す。
それだけでも、身体は変わっていく。
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ただ、身体を固めているものは、動き不足だけではない。
多くの場合、その奥には緊張がある。
仕事。
人間関係。
家族。
責任。
不安。
自分でも気づかないうちに、身体はそれらを受け取って、守ろうとする。
固める。
呼吸を浅くする。
動きを小さくする。
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緊張をほどき、呼吸を通し、必要のない力を抜く。
その上で動いた時に、身体は少しずつ本来の動きを思い出していく。
ひねることを忘れた身体は、ひねることでまた思い出す。



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