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世界の反対側で、あと一歩

9月3日
読了時間: 3分

今朝は7時前に起きて、ブエノスアイレスで行われている世界タンゴ選手権、エセナリオ部門(振り付け)の決勝を見た。


決勝まで勝ち上がった17組に、各大陸のチャンピオンを加えた合計20組が踊った。


最初から見ていると、どのカップルにもそれぞれの特徴があり、それなりに楽しかった。ただ、何組も続けて見ていると、さすがに少し集中力も切れてくる。


ようやく6、7組目あたりで、ディエゴとアルダナが登場した。


オンライン配信の映像が途切れ途切れになり、二人の演技をはっきり見ることができなかった。準決勝と比べると、やはり緊張があったのか、少し硬いようにも見えた。


それでも、振り付けと演技は他を圧倒するほど素晴らしかった。私は、このまま二人が優勝すると思った。


すべてのカップルが踊り終わり、結果発表が始まった。


順当にいけば、という言い方もおかしいが、ディエゴとアルダナの名前は2位までは呼ばれなかった。おそらく彼らは1位か2位、そのどちらかしかないと観客の多くが思っていた。


そう思っていた矢先、2位の発表で二人の名前が呼ばれてしまった。


正直、がっかりした。


予選、準々決勝、準決勝、そして決勝。4回の演技の中では、たしかに決勝がいちばん硬く、手応えがないようには見えた。


連日の疲れもあったのかもしれない。夏のアジアから、地球の反対側にある真冬のブエノスアイレスへ移動したことも、いくらか影響していたのだろう。


ただ、二人はもう5年ほど、このような戦いを続けている。長い移動にも気候の違いにも、とっくに慣れているはずである。


タンゴ仲間とメッセージをやり取りしながら、いろいろと話した。私たちにはどうにも納得しにくい結果だったが、本人たちにとっては、なおさらだろう。


技術だけを見ても、二人の力は圧倒的だった。


難しいステップも、二人なら自由自在にできる。それを今回はあえて封印し、存在感と演技、そしてとてもシンプルなダンスで勝負した。


技術力が高く評価されるエセナリオ部門で、それでも勝てると、みんなが思っていた。


しかし、ほんのわずか届かなかった。


優勝したカップルの名前が発表されたあと、アルダナは少し泣きそうな顔をした。


もちろん、カメラは回っている。アルダナはすぐに表情を戻した。


この一瞬のために、また1年かけて研鑽を積み、40時間ほどかけて地球の裏側まで旅をしなければならない。


もし来年も挑戦するなら、またその1年が始まる。


簡単な話ではない。



 
 
 

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