台本どおりに進めないために、台本を書く

8月22日に行う、藤原直哉先生との対談に向けて、準備を進めている。
タイトルは、
「見えない世界と、これからの日本」
である。
かなり幅の広い題名だ。
政治や経済の話にも進める。
意識や祈り、信頼、霊性についても語れる。
身体、人間関係、幸福、これからの社会についても考えられる。
どこからでも入り、どこへでも広がっていく可能性がある。
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だから今回は、主催者である私がある程度イニシアチブを取り、こちらからいくつかの視点を提示しようと思っている。
見えない世界とは何か。
人間にとって、幸せとは何か。
自分の状態は、周囲へどこまで影響するのか。
そして、これからの日本は、どのような幸福を目指すのか。
そうした問いを整理し、藤原先生へどのように投げかければ、参加者にも伝わる対話になるのかを考えている。
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もちろん、当日の展開を予測することはできない。
藤原先生がどのように答えるのかもわからない。
こちらが想定していた方向とは、まったく違う話が始まるかもしれない。
会場の反応によって、深く掘り下げる話題も変わるだろう。
参加者から寄せられた質問によって、予定していなかった場所へ話が進む可能性もある。
それが、対談の面白さなのだと思う。
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普段、私が行っている研修とは少し違う。
研修では、伝える内容や順番を、ある程度こちらで決めることができる。
参加者に何を持ち帰ってもらうのかも、事前に設計しやすい。
けれど、対談は一人ではつくれない。
相手の言葉を聞き、その場で次の質問を考える。
予定していた質問を捨てることもある。
思いがけず出てきた一言を拾い、そこから話を深めていくこともある。
即興性とアドリブが、どうしても必要になる。
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かといって、何も準備せず、その場の流れだけに任せればよいわけでもない。
準備がなければ、話が広がるのではなく、ただ散らかってしまうことがある。
だから今、話題の順番や質問、具体例、時間が足りなくなった時に削る内容まで、一つひとつ整理している。
台本どおりに進めるためではない。
台本から離れても、いつでも本題へ戻れるようにするためである。
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同じ話題を2時間、一定の調子で聞き続けるのは難しい。
聞いている方も疲れてしまう。
だから、政治や経済の話から、個人の幸福へ移る。
抽象的な話が続いたら、身体や日常の具体例へ戻る。
少し緊張が続いたら、参加者から寄せられた身近な質問を挟む。
会場の空気を見ながら、話題の速度や深さを変えていきたいと思っている。
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振り返ってみれば、研修や講演はこれまで何度も行ってきた。
ワンズワードという会社を創業してからも、人前で話す機会はあった。
それ以前には、大学向けの英語教育製品を扱う仕事をしていたため、学会でプレゼンテーションをしたこともある。
それでも、誰かと2時間にわたって対話しながら、一つのテーマを掘り下げていく機会は、あまり多くなかったように思う。
久しぶりの対談である。
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「見えない世界と、これからの日本」
この題名は、私自身にとっても興味深い。
準備を進める中で、私自身がこれまで考えていなかった問いも、次々に出てきた。
当日、藤原先生の言葉によって、それらがどのように変化していくのか。
会場に集まる方々の反応によって、どこまで話が膨らんでいくのか。
すべてを決めることはできない。
だからこそ、できる限り準備する。
そして当日は、準備したものに執着せず、その場で生まれる対話を楽しみたいと思っている。



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