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台本どおりに進めないために、台本を書く

8月20日
読了時間: 3分


8月22日に行う、藤原直哉先生との対談に向けて、準備を進めている。


タイトルは、


「見えない世界と、これからの日本」


である。


かなり幅の広い題名だ。


政治や経済の話にも進める。


意識や祈り、信頼、霊性についても語れる。


身体、人間関係、幸福、これからの社会についても考えられる。


どこからでも入り、どこへでも広がっていく可能性がある。



だから今回は、主催者である私がある程度イニシアチブを取り、こちらからいくつかの視点を提示しようと思っている。


見えない世界とは何か。


人間にとって、幸せとは何か。


自分の状態は、周囲へどこまで影響するのか。


そして、これからの日本は、どのような幸福を目指すのか。


そうした問いを整理し、藤原先生へどのように投げかければ、参加者にも伝わる対話になるのかを考えている。



もちろん、当日の展開を予測することはできない。


藤原先生がどのように答えるのかもわからない。


こちらが想定していた方向とは、まったく違う話が始まるかもしれない。


会場の反応によって、深く掘り下げる話題も変わるだろう。


参加者から寄せられた質問によって、予定していなかった場所へ話が進む可能性もある。


それが、対談の面白さなのだと思う。



普段、私が行っている研修とは少し違う。


研修では、伝える内容や順番を、ある程度こちらで決めることができる。


参加者に何を持ち帰ってもらうのかも、事前に設計しやすい。


けれど、対談は一人ではつくれない。


相手の言葉を聞き、その場で次の質問を考える。


予定していた質問を捨てることもある。


思いがけず出てきた一言を拾い、そこから話を深めていくこともある。


即興性とアドリブが、どうしても必要になる。



かといって、何も準備せず、その場の流れだけに任せればよいわけでもない。


準備がなければ、話が広がるのではなく、ただ散らかってしまうことがある。


だから今、話題の順番や質問、具体例、時間が足りなくなった時に削る内容まで、一つひとつ整理している。


台本どおりに進めるためではない。


台本から離れても、いつでも本題へ戻れるようにするためである。



同じ話題を2時間、一定の調子で聞き続けるのは難しい。


聞いている方も疲れてしまう。


だから、政治や経済の話から、個人の幸福へ移る。


抽象的な話が続いたら、身体や日常の具体例へ戻る。


少し緊張が続いたら、参加者から寄せられた身近な質問を挟む。


会場の空気を見ながら、話題の速度や深さを変えていきたいと思っている。



振り返ってみれば、研修や講演はこれまで何度も行ってきた。


ワンズワードという会社を創業してからも、人前で話す機会はあった。


それ以前には、大学向けの英語教育製品を扱う仕事をしていたため、学会でプレゼンテーションをしたこともある。


それでも、誰かと2時間にわたって対話しながら、一つのテーマを掘り下げていく機会は、あまり多くなかったように思う。


久しぶりの対談である。



「見えない世界と、これからの日本」


この題名は、私自身にとっても興味深い。


準備を進める中で、私自身がこれまで考えていなかった問いも、次々に出てきた。


当日、藤原先生の言葉によって、それらがどのように変化していくのか。


会場に集まる方々の反応によって、どこまで話が膨らんでいくのか。


すべてを決めることはできない。


だからこそ、できる限り準備する。


そして当日は、準備したものに執着せず、その場で生まれる対話を楽しみたいと思っている。

 
 
 

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