「先生って、何の先生?」── カラダナオル誕生秘話⑪
- Admin
- 2 日前
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「先生って、何の先生なんですか?」
先日来られたお客様に、そう訊かれた。
確かに、その通りだと思う。
整体と謳ってはいるけれど、整体師という国家資格はない。 鍼灸師でも、柔道整復師でもない。理学療法士でも、医師でもない。 では一体、何者なのか。自分でも、時々わからなくなる。
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別のお客様には、こう言われたこともある。
「人に説明する時に、困るんですよね。」
CS60を使っていた頃は、まだ説明しやすかったらしい。「あの道具を使う人です」で、何となく伝わった。 でも今は、道具もない。遠隔もやる。写真を見ることもある。説明する方も、大変だ。
さらに、こうも言われた。
「ここ、紹介しづらいんですよ。」
なぜですか、と訊くと、
「だって、本当に治っちゃうでしょ。宗教だと勘違いされそうで。」
……それはそれで、困る。
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妻からは、「とにかく何でもいいから、国家資格を取ったら?」と言われ続けている。 鍼の専門学校の資料まで、取り寄せられたこともあった。
解剖学も、栄養学も、心理療法も、独学で学んだ。ほかにも、興味の赴くままに色々と。 でも、資格を取ったことは、一度もない。
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必要性を、感じなかったからだ。
資格そのものを否定する気はない。むしろ、人に説明する時には便利だし、客観的な信用にもなる。「こういう勉強をしてきました」と示せるのだから。
ただ、今の私には、優先順位が違う。 10代や20代だったら、喜んで学校へ行っていたと思う。60代、70代になって時間ができたら、大学で学び直すのも面白そうだ。
勉強そのものは、好きなのだ。
でも今は、目の前の人に集中したい。定期的に来てくださる方々のために、時間を使いたい。 人生の優先順位は、その時々で変わる。
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自営業は、気楽なようでいて、ある意味24時間働いている。
お金を生んでいる時間だけが、仕事ではない。散歩していても、風呂に入っていても、運転中も、気がつけば何かしら考えている。
そういえば昔は、海外の日本語通訳と企業をつなぐサイトを作ったこともある。メキシコの酒を売ろうと酒販免許を取って、実際に500本ほど売った。英会話スクールも始めた。
今思えば、ずいぶん色々なことをやってきた。 それもまた、一興だ。
そして、カラダナオルもまた、変わり続けている。始まりと今では、随分違う。これから先も、変わるだろう。
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だから、「先生って、何の先生なんですか?」と訊かれたら、こう答えるしかない。
「よくわかりません。」
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ただ一つ言えるのは、目の前の人が、少しでも楽になるように。 そのために、毎日考えている。それだけである。
これからの10年で、「カラダナオルとは何か」と訊かれた時、誰もが納得できる言葉を残せたらと思う。
それが、今の願いだ。
そして、その答えは案外、資格や肩書きの、ずっと先にあるのかもしれない。



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