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昭和の男
一昨日の日曜日、父を火葬にした。 家族だけで行う予定で、火葬場でちょっとしたセレモニーをする予定だったのだが、父の兄弟姉妹、さらにその息子、娘さんたちが集まり、結局20名ほど集まった。 棺に入れて、最後火葬する段になって、父の無二の親友である男性が、「おい!松岡!待ってろよ!おれもすぐ行くからな!」と言った。 小学校から一緒に過ごし、80年近くも付き合いがあった人だ。その言葉はとても重かった。 そのあと、親戚一同、一緒に会食をした。 目の前に座ったのは、父の妹夫婦だったので、昔のことを色々と聞いてみた。 ご主人は父と同じ会社に30年勤務したので、昔の事情にも詳しかった。 「お父さんはすごい人だった!」 「数々の武勇伝がある!」 そんなことを聞いたが、正直ピンと来なかった。 子供の頃、父は家にいなかった。 休みは月一回程度だったので、かなりのレアキャラだ。 まともに話したのは中学2年の時に東京に引っ越して、それから高校生の時に一人で京都に遊びに来た時ぐらいだ。 それから自分はイギリス
Admin
3 日前読了時間: 2分


父の死について。
父が亡くなった。 3年前に大腸がんになり、大腸全摘で骨と皮だけになっても、手術後わずか3週間で自力で歩くことができるほど回復した人があっけなく逝ってしまった。 83歳だった。 父の亡くなり方を見ると、緩慢な自殺という言葉が思い浮かぶ。 それはネガティブなものではなく、もう十分に生きたという証だ。 亡くなる2、3ヶ月前からソファに座っていても、いつの間にか居眠りをすることが多くなった。食事量も減り、さらに以前から水はほとんど取ってもいない。 ただ、元気に酒とタバコだけはやっていた。 両方、10代からやっているから筋金入りだ。 先週の金曜日に母から、「ずっと吐き気をすると言っている。」と聞いた姉と私は心配になった。 そこで姉は父を病院に連れて行き、吐き気止めと点滴を打ってもらい、私は食べやすい水炊きと雑炊を作りに行った。 母は相変わらず足腰が弱く、自分のこともままならないので、我々二人が協力した。 翌日の土曜日も吐き気がおさまらず、心配した姉と私は大きな病院に連れて行くことにして、結局
Admin
9月17日読了時間: 3分


水を飲まない父
昨日の夕方、母から連絡があった。 父が朝から何度も吐いているという。 朝に一度吐いたあとも吐き気が収まらず、何度も吐こうとする。 しかし、朝から何も食べていないので、もう吐くものもない状態らしい。 心配した姉が、その日のうちに病院へ連れて行ったほうがいいと言い、夕方には病院へ行くことになった。 私もちょうど時間があったので、父の様子を見るために、車で神奈川の実家へ向かった。 水炊きなら食べられるかもしれないと思い、途中で野菜をたくさん買った。 ⸻ 病院では、1時間ほど点滴を受けた。 吐き気を抑える薬も点滴に入れてもらい、ある程度は落ち着いたという。 診断は脱水症状だった。 日頃から父には、何度も水を飲むように言っている。 しかし母に聞くと、普段からほとんど水を飲まないらしい。 食欲もあまりなく、食事の量も少ない。 水も飲まない。 食事もあまり取らない。 それでも酒は飲み、タバコは吸う。 身体に何か異変が起きても、不思議ではない。 本人はなかなか人の話を聞かない。 ⸻ 脱水症状には経口補水液がよいというので、500ミリリットルのものを6本買っていっ
Admin
9月12日読了時間: 2分


施術の外にある時間
最近はボツボツと新規のお客様が来るようになった。 また毎週、あるいは毎月など、決まった間隔で通ってくださる方もいる。 ありがたいことである。 施術をしている時間は、普段の生活と比べれば、ほんのわずかにすぎない。 その場で症状が軽くなったり、感じなくなったりしても、その後をどう過ごすかによって、身体の状態はまた変わってくる。 そのため、施術だけでなく、姿勢や呼吸、身体の使い方などについても、できるだけ伝えるようにしている。 ⸻ 食事も、もちろん大切である。 脂っこいものを食べすぎれば、身体への負担が大きくなり、体調を崩してしまう人もいるだろう。 以前、健康にとって何が大切かと聞かれたときには、睡眠、運動、食事の三つだと答えていた。 今でも、その三つが大切であることに変わりはない。 ただ最近は、それ以上に、自分自身の意識が重要なのではないかと思うようになった。 どのように生き、どのような気持ちで毎日を過ごしているのか。 毎日が楽しいと思っている人と、毎日がつまらないと
Admin
9月10日読了時間: 2分


10億円の物件が売れるらしい
妻は、とある不動産会社に勤めている。 今日、東京へ向かう車の中で、最近の不動産事情についての話になった。 以前は高額な物件もよく売れていたが、最近はあまり動かなくなったという。 中国から海外へ資金を移す仕組みが変わったらしく、それまで高額物件を購入していた中国人の多くが、市場から姿を消してしまったそうだ。 その影響を強く受けているのが、3億円から5億円ほどの物件である。 以前は売れていたその価格帯が、今はほとんど動かないという。 一方で、現在も活況なのは、10億円を超える物件らしい。 3億円の物件は売れず、10億円の物件が売れる。 よく分からない世界である。 ⸻ 妻の勤めている会社では、最近になって、ようやく5億円ほどの物件を取り扱い始めた。 ところが、その頃にはすでに、その価格帯の市場は停滞していた。 かといって、10億円を超える物件を簡単に取り扱えるわけでもない。 正直、10億円の物件がどのようなものなのか、私には想像もつかない。 それほどのお金を払ってまで手に入れたいと思う不動産が、本当にあ
Admin
9月8日読了時間: 3分


激しい反応と、平和な施術
昨日の朝から、ひどい雨だった。 最近の千葉は、こうした強い雨によく襲われる。 そんな中、以前からのお客様がご両親を連れて、酒々井別邸へお見えになった。 ご両親をお連れになったのは、今回で2回目である。 お父様は、前回は腰、今回は膝だった。 痛み止めが必要になるほど、膝が痛むという。 お母様はリウマチを患っていて、背中も曲がっている。 何かできることはないか、私も方法を探している。 ⸻ 施術を始めると、なぜかお父様の胸のあたりが気になった。 農薬の影響という言葉が頭に浮かんだので、実際に尋ねてみた。 すると娘さんが、 「お父さんはマスクもしないで、農薬を使っているからじゃないの」 とおっしゃった。 それが身体の状態と関係しているのかどうかは、私には確認できない。 ただ、少し触れただけでも、お父様の身体は激しく反応した。 対照的に、お母様と娘さんにはそれほど大きな反応はなく、施術は無事に終わった。 翌日の今日、連絡して様子を聞いてみると、お父様は前回と同じように「ひどい目に遭った」と言ってい
Admin
9月7日読了時間: 3分


「What's going on?」と、また聞かれた
今日は朝から、ロサンゼルスのミシェルさんとZoomでセッションをした。 腰まわりがとても痛く、少し動かすだけでも、かなりの痛みがあるという。 そこで、身体の反応を見ながらいくつかのことを試した。 一通り終わったところで身体を動かしてもらうと、「さっきまでの痛みが、あまりない」と言う。 そして、ミシェルさんがいつものように言った。 「What's going on?」 一体、何が起きているの、と。 ミシェルさんとのZoomセッションは、これで3回目になる。 そして毎回、同じように聞かれる。 彼女のように素直で、とても前向きなエネルギーを持っている人は、私の目から見ると、身体の変化も非常に早いように思う。 ⸻ どうして今回のような状態になったのかと聞かれたので、人との関係について話をした。 人を助けることは、おそらく彼女の性格の一部になっている。 困っている人を助けること自体は、とても素晴らしい。 ただし、最初からお互いを平等で、独立した人格として扱わなければ、相手は助けてくれる人に執着してしまうことがあ
Admin
9月5日読了時間: 3分


ノエミから連絡が来た
メキシコシティに住んでいた頃に知り合った、ノエミというフランス人の友人から連絡があった。 仕事で日本に来ているので、会わないかという誘いだった。 ノエミとは、メキシコシティで同じサルサ教室に通っていた。 週に3、4回は顔を合わせ、飲みに行ったり、一緒に食事をしたり、仲間うちでよく遊んでいた。 当時、彼女はまだ20歳だった。 フランス大使館に勤め、大学ではダブルメジャーだった。 かなりのスーパーエリートである。 スペイン語はペラペラで、英語も当然のように話せた。 愛想のいい美人でもあり、メキシコシティ中の男性を虜にしてしまうほどの人気者だった。 私はフランス人というと、どこかつっけんどんなイメージを持っていたが、ノエミはそんなイメージとはずいぶん離れた、親しみやすい女性だった。 一回り以上も年齢が離れていたのに、なぜか気が合った。 二人で食事に行ったり、お茶を飲んだりすることも多かった。 果敢にもノエミにアタックしてくるメキシコ人男性たちの恋愛話を、彼女はいろいろと聞かせて
Admin
9月4日読了時間: 3分


世界の反対側で、あと一歩
今朝は7時前に起きて、ブエノスアイレスで行われている世界タンゴ選手権、エセナリオ部門(振り付け)の決勝を見た。 決勝まで勝ち上がった17組に、各大陸のチャンピオンを加えた合計20組が踊った。 最初から見ていると、どのカップルにもそれぞれの特徴があり、それなりに楽しかった。ただ、何組も続けて見ていると、さすがに少し集中力も切れてくる。 ようやく6、7組目あたりで、ディエゴとアルダナが登場した。 オンライン配信の映像が途切れ途切れになり、二人の演技をはっきり見ることができなかった。準決勝と比べると、やはり緊張があったのか、少し硬いようにも見えた。 それでも、振り付けと演技は他を圧倒するほど素晴らしかった。私は、このまま二人が優勝すると思った。 すべてのカップルが踊り終わり、結果発表が始まった。 順当にいけば、という言い方もおかしいが、ディエゴとアルダナの名前は2位までは呼ばれなかった。おそらく彼らは1位か2位、そのどちらかしかないと観客の多くが思っていた。...
Admin
9月3日読了時間: 3分


世界の反対側の、身近な決勝
今朝は7時から、ブエノスアイレスで開催されている世界タンゴ選手権の決勝をライブ配信で見た。こちらの朝7時が、ブエノスアイレスの夜7時。ちょうど12時間の時差がある。 昨年のピスタ部門(即興)では、ディエゴとアルダナが優勝した。祐天寺にタンゴスタジオを持つ、私がもう長年習っている二人である。 そして今年は、エセナリオ部門(振り付け)に出場している。明日がその決勝だ。 今日は、二人が昨年優勝したピスタ部門の決勝だったので、やはり気になって朝から見ていた。 決勝に残ったダンサーの中には、実際に会って話したことのある人や、一緒に踊ったことのある人が何人もいた。 画面を見ていると、以前ディエゴとアルダナのスタジオに招かれていた若いアルゼンチン人カップルが踊っていた。その隣には、インドネシア人のカップルがいた。 それを見て、少し懐かしくなった。 ディエゴとアルダナが世界各地をツアーで回っていた頃、その若いカップルがスタジオの留守を預かっていた。私は彼らのことが気になって、何度かミロンガへ連れて行った。 そのうちの一つが、インドネシア人カップルのウェルカムミロ
Admin
9月2日読了時間: 3分


「先生、儲かりませんね」
今日、70代の女性が初めてサロンに来られた。 これまで、さまざまな健康器具や健康に関する製品を試してきたという。もちろん病院にも通っている。 話を聞いていくと、身体のことだけでなく、日々の過ごし方が少し見えてきた。 専業主婦で、自由に使える時間は比較的多い。 時間があると、ついスマートフォンで身体や健康について調べ続けてしまう。調べれば調べるほど新しい情報が現れ、また別のことが心配になる。 最近生まれたお孫さんのことも、気になって仕方がないという。 身体のために何かをすることより、まずは「心配が一日を占領しない仕組み」をつくる方が先ではないか。 私はそう考えた。 そこで、簡単なスケジュールをつくってみてはどうかと提案した。 読書、掃除、洗濯、料理、散歩。 特別なことでなくてよい。 30分、あるいは1時間を一つの単位にして、その時間にすることをあらかじめ決めておく。 予定ですべてを埋めることが目的ではない。 何となくスマートフォンを開き、身体のことを調べ続け、まだ起きてもいないことを
Admin
9月1日読了時間: 3分


中年の悲哀
昨日、中国人の友人とタンゴを踊りに行った。 彼女は、とても気が利く人である。 私が中国語を勉強していると知ってから、できるだけ中国語で話してくれるようになった。 お互いに英語を話せるので、本来なら英語の方が彼女にとって楽なはずだ。それでも、私の勉強に付き合うため、わざわざ中国語で話してくれる。 そんな関係で、時々一緒にタンゴへ行く。 彼女は目黒に住んでいる。帰る方向が合うときには、車で送っていくこともある。 昨日も現地で待ち合わせ、二人で踊りに行った。 ⸻ その日の会場は、かなり混み合っていた。 私はもともと、次から次へと多くの人と踊る方ではない。踊っている人たちを眺めながら、座っている時間も長かった。 最後のタンダくらいは、彼女と踊ろうと思っていた。 ところが、その直前に、あるアルゼンチン人の男性が彼女に声をかけた。 一瞬、彼女に何か伝えた方がよいのではないかと思った。 しかし、時すでに遅し。 彼女はその男性と踊り始めた。 私は踊らず、近くにいた男性の友人と四方山話をしていた。 ⸻
Admin
8月31日読了時間: 4分


『Drive My Car』
カラダナオル継続会 2026年8月19日(水) 今日の武蔵小山は、木村店長が夏期休暇で不在でした。 店主がいなくても、にぎやかに集まってしまう継続会。今日も新人のH嬢を迎え、リアルとオンラインともに満員御礼です。 「最近、世の中に体調のすぐれない人、疲れ切ったような人が多いですよね」 そんな松岡先生の見立てから、全メンバーが背負っているものを、背中や胸から外す施術が始まりました。 先生が手でさするだけで、皆さんから悲鳴が上がります。久しぶりに、ハットリさんの苦悶する姿を見ました。 施術後は、荷物を下ろしたようにすっきりします。 私たちは、一体何を背負っているのでしょう。重積ではなく、重責でしょうか。 松岡先生の直近の患者さんにも、何でもマルチタスクでこなせる、いわゆる「仕事のできる方」がいらしたそうです。不眠不休で働く中、さらに別の仕事まで引き受け、その相手へ親身になり、同情し、共感しすぎたのかもしれません。 その負荷が、不整脈という形で身体に現れていました。 人間には、それぞれ決まった積載量があるのだと思います。それ以上に積めば過積載です。いつ
Admin
8月30日読了時間: 4分


いいんだか、悪いんだか
昨日、52歳の誕生日を迎えた。 50年以上生きていると、自分の誕生日だからといって、特別に深いことを考えるわけでもない。 東京から家に戻り、いつものように夕食を作った。 ただ、誕生日なので少しだけ豪華にしようと思い、クリスマスの食卓によく並ぶような骨付きの鶏もも肉を買った。 お義父さんと妻と私に、1本ずつ。 誕生日を迎えた本人が、自分で料理をして家族に振る舞う。 少し変な気もするが、それも悪くない。 ⸻ 食事の前に、妻がお義父さんへ言った。 「今日はユウキの誕生日だよ」 すると、お義父さんが私に尋ねた。 「いくつになった?」 「52です」 そう答えると、お義父さんは、 「いいんだか、悪いんだか」 というようなことを言った。 思わず笑ってしまった。 確かに、いいんだか、悪いんだかである。 お義父さんはその後、特に何も話さなかった。 いつものように黙って、目の前の夕食を食べていた。 ⸻ お義父さんが生きてきた時代も、決して穏やかなものではなかった。 戦後の混乱があり、その後に高度経済成長があった。..
Admin
8月28日読了時間: 4分


母としかできない話
昨日は、母の検査に付き添った。 妻も一緒に来てくれた。 昨年、母の身体に異変が起きて以来、立ち上がることが次第に難しくなっていた。 歩けないというよりも、椅子から立つという動作が、うまく身体につながらないように見える。 原因をはっきりさせたいという母の希望もあり、脳神経外科や神経内科を受診した。 MRIや認知機能の検査も受けた。 結果は、異常なしだった。 ⸻ ある程度、予想していた結果ではあった。 身体に明らかな異常があるというよりも、母は立ち方や身体の動かし方を忘れてしまっているように、私には見えていたからだ。 それでも母の不安は、決して軽いものではなかった。 去年、「息ができない」と電話連絡してきて、夜中に救急車に運ばれて緊急入院をした。それからこの月1回の病院参りが続いている。 検査で異常が見つからないからといって、本人が感じている苦しさまで、なかったことにはできない。 だから、母が納得するまで検査を受けることも必要だったのだと思う。 ⸻ すべての検査が終わったあと、妻が言った。 「何も異常がなくて、よかったですね!」 そのとおりである。.
Admin
8月27日読了時間: 3分


スパムだと思ったメッセージ
昨日の朝、英語でメッセージが届いた。 その日の「ウォーク」に空きはあるか。 そのようなことが書かれていた。 電話番号を見ると、南アフリカの国番号だった。 文章も少し不自然だったので、正直なところ、最初はスパムではないかと思った。 ⸻ それでも、念のために返信した。 何度かやり取りをすると、「ウォーク」は単なる入力ミスで、その日のセッションを予約したいということがわかった。 詳しい症状までは聞かなかった。 ちょうどその日の枠に空きがあったので、目黒のサロンへお越しくださいと案内した。 ただ、実際に顔を見るまでは、本当に来るのだろうかという不安も少しあった。 ところが、彼は約束の時間どおりにやって来た。 ⸻ まず、どうやってカラダナオルを見つけたのか尋ねてみた。 「インターネットで検索した」 その答えにも驚いた。 話を聞くと、世界各地を旅しながら生活しているという。 1年のうち半年ほどを南アフリカで過ごし、残りの半年はさまざまな国を渡り歩いているらしい。 日本を訪れるのは、今回が初めてた
Admin
8月26日読了時間: 3分


「それからが大事なんじゃないの?」
昨日、87歳の女性がサロンへお越しになった。 彼女の身体を見始めてから、もう3年ほどになる。 初めてお会いしたのは、84歳の頃だった。 当時は歩くこと自体が難しく、一歩進むたびに強い痛みを感じているようだった。 身体の深いところに強い緊張があり、それが歩く時の痛みにつながっていた。 ご本人も、これからどうなってしまうのかと途方に暮れていたという。 ⸻ その状態は、施術を始めてから比較的早く改善した。 痛みが軽くなり、以前よりも自由に歩けるようになった。 通常であれば、そこで施術は終わる。 困っていたことが解決したのだから、それでよい。 実際、カラダナオルへお越しになる方の多くも、状態が改善すれば、それきりになる。 私はそれを悪いことだとは思っていない。 必要がなくなったのなら、通い続ける理由はないからだ。 ⸻ けれど、彼女はその後も毎月欠かさず通っている。 昨日、施術をしながら、私はふと口にした。 「大抵の方は、治ったらそれでおしまいなんですよね」 すると彼女は、ごく自然に言った。..
Admin
8月25日読了時間: 5分


幸せは、背負うことでは広がらない
明日、藤原直哉先生との対談を行う。 タイトルは、 「見えない世界と、これからの日本」 である。 この数日、対談で何を話すのか、ずっと考えてきた。 複素数モデル。 3次の影響力。 身体と意識。 これからの日本。 扱いたいテーマはいくつもある。 けれど、準備を重ねるうちに、すべての中心にあるのは「幸せ」ではないかと思うようになった。 ⸻ 明日は、会場に集まった皆さんへ、最初に問いかけようと思っている。 「今の自分の幸せは、100点満点で何点でしょうか」 ただし、いきなり数字を決めてもらうわけではない。 まず、自分はどのような時に幸せを感じるのかを考えてもらう。 家族と過ごしている時。 仕事がうまくいった時。 おいしいものを食べた時。 自分の存在が、誰かの役に立った時。 何もせず、静かに過ごしている時。 幸せの形は、人によって違う。 同じ人の中でも、年齢や環境によって変わっていく。 ⸻ 少し前まで、私にとっての幸せは、自分の可能性を広げることだった。 世界中を旅したい。 英語を話せるようになりたい。 ス
Admin
8月21日読了時間: 5分


台本どおりに進めないために、台本を書く
8月22日に行う、藤原直哉先生との対談に向けて、準備を進めている。 タイトルは、 「見えない世界と、これからの日本」 である。 かなり幅の広い題名だ。 政治や経済の話にも進める。 意識や祈り、信頼、霊性についても語れる。 身体、人間関係、幸福、これからの社会についても考えられる。 どこからでも入り、どこへでも広がっていく可能性がある。 ⸻ だから今回は、主催者である私がある程度イニシアチブを取り、こちらからいくつかの視点を提示しようと思っている。 見えない世界とは何か。 人間にとって、幸せとは何か。 自分の状態は、周囲へどこまで影響するのか。 そして、これからの日本は、どのような幸福を目指すのか。 そうした問いを整理し、藤原先生へどのように投げかければ、参加者にも伝わる対話になるのかを考えている。 ⸻ もちろん、当日の展開を予測することはできない。 藤原先生がどのように答えるのかもわからない。 こちらが想定していた方向とは、まったく違う話が始まるかもしれない。 会場の反応によって、深く掘り下げる話題
Admin
8月20日読了時間: 3分


また4人で来ると思っていた
昨日、いつもとは違う日帰り温泉へ行った。 家から車で20分ほどの場所にある。 初めて訪れる温泉ではない。 以前、お義父さん、お義母さん、妻、そして私の4人で来たことがある。 ⸻ あれは、おそらく2011年だったと思う。 ブエノスアイレスへ移住する前だったのか。 それとも、2012年に一時帰国し、酒々井の家に泊めてもらった時だったのか。 正確な時期は思い出せない。 けれど、それは今回の話では、それほど重要ではない。 私が覚えているのは、4人でその温泉を訪れ、昼にそばを食べて帰ったということだけである。 ⸻ お義父さんとお義母さんは、2人とも山登りが好きだった。 2人にとって温泉とは、山の中に湧く、本物の源泉かけ流しの湯だった。 長く浸かっていられるぬる湯。 手つかずに近い自然の中にあり、少し野性味の残る温泉。 山を歩いたあとに入る、そうした湯こそが、2人にとっての温泉だったのだと思う。 ⸻ だから、設備の整った一般的な日帰り温泉施設には、あまり興味を示さなかった。 温泉が嫌いだったわけでは
Admin
8月18日読了時間: 4分
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