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『Drive My Car』

8月30日
読了時間: 4分

カラダナオル継続会 2026年8月19日(水)


今日の武蔵小山は、木村店長が夏期休暇で不在でした。


店主がいなくても、にぎやかに集まってしまう継続会。今日も新人のH嬢を迎え、リアルとオンラインともに満員御礼です。


「最近、世の中に体調のすぐれない人、疲れ切ったような人が多いですよね」


そんな松岡先生の見立てから、全メンバーが背負っているものを、背中や胸から外す施術が始まりました。


先生が手でさするだけで、皆さんから悲鳴が上がります。久しぶりに、ハットリさんの苦悶する姿を見ました。


施術後は、荷物を下ろしたようにすっきりします。


私たちは、一体何を背負っているのでしょう。重積ではなく、重責でしょうか。


松岡先生の直近の患者さんにも、何でもマルチタスクでこなせる、いわゆる「仕事のできる方」がいらしたそうです。不眠不休で働く中、さらに別の仕事まで引き受け、その相手へ親身になり、同情し、共感しすぎたのかもしれません。


その負荷が、不整脈という形で身体に現れていました。


人間には、それぞれ決まった積載量があるのだと思います。それ以上に積めば過積載です。いつか荷物が転げ落ちるか、車そのものへ負担がかかります。


自分の荷物だけを運んでいればよいのに、私たちは「他人の荷物」まで積んでしまいます。


「長女の目の調子が」

「次男のネガティブな性格が」

「90歳を過ぎた母に、どう手当てしたらよいのか」


参加メンバーも、全員が身近な人の荷物を背負っています。


夫、妻、父、母、息子、娘、社員。皆さん、それぞれの役柄の名札をつけています。


責任感があり、優しいのです。そのあまり、他人の心配や不安まで背負い、自分の身体を重くしています。


私は朝起きると、まず11歳の末っ子と84歳の母を思います。


今日1日、元気で楽しく過ごせますように。それから少しずつ、ほかの家族や親族を思い浮かべ、彼らに困ったことがないか考えます。


それが、いつの間にか習慣になっています。


こう言うと家族思いの人のようですが、実際は黒子のように陰でバタバタと動いては、心の中で「やってらんないよ」と叫ぶ、三男に言わせると「ダルい人」なのです。


良き妻、母、娘でありたいと思い、他人の荷物を無断で積み込み、積載量オーバーの法令違反です。


「お母さんがやる前に、私がやってあげないと」

「夏休みの宿題、あと少しやらないと」


末っ子のダンスレッスンにも、同伴しなくてよいのに同伴し、「もう少し右手を気をつけたら?」と、素人なのにアドバイスします。


本当に「ダルい」です。


自己犠牲は格好悪いと、あれほど言っていたのに。


これは自己犠牲ではない。

好きでやっているのだと言いながら、人の荷物を取り上げていました。


スイスイと自由に生きる大学生の三男を心配すると、即座に「ダルっ」と言われます。

そこで私は、弱者だと勝手に決めつけた母や末っ子を狙い、荷物を取り上げていました。


そうするうちに、自分の軽トラックは整備不良でボロボロになります。

そして「ママ、大丈夫?」となるのです。


レッカー車のように、人の車ごと引いていこうとしていました。


人は、自分の車で生まれ、自分がドライバーとなって生きていくのですよね。


母には母のルートがあり、末っ子には末っ子のルートがあります。私は、たまたま同じ時代に、近くを走っているだけなのです。


人間の悩みのほとんどは人間関係だといいます。

それも遠くの人ではなく、身近な人たちとの関係です。


チェーホフの『ワーニャ叔父さん』も、身近な人々に失望します。


そして最後に、他人の人生は他人のものであり、それが真実なのだと気づき、静かに自分の日常へ戻っていきます。


人の人生に期待したり、失望したりすることは、傲慢なのかもしれません。


その人は傷つくかもしれない。それでも、自分の道を生きています。そのことを尊重しながら、お互いの道を走ればよいのですね。


Drive My Car


まず、自分の車である身体をいたわる。ドライバーである意識を整える。


誰か困っていないかな」とキョロキョロしながら運転することは、ただのあおり運転でした。


「母です」

「妻です」

「長女です」

「仕事は何でも引き受けます」


そんなステッカーを、車にベタベタ貼りつけて走っていました。


荷物を軽くして、颯爽と自分の旅を楽しめばよいのです。

サービスエリアで集まったら、それぞれの旅の話をしましょう。


自分の旅を客観的に見つめる。そんな、痛くてすっきりした時間でした。


継続会には、優秀な整備士がそろっています。


イノハナハルコ

次回は、9月29日午後6時30分から、木村商店で開催します。

 
 
 

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