top of page
検索

ノエミから連絡が来た

9月4日
読了時間: 3分


メキシコシティに住んでいた頃に知り合った、ノエミというフランス人の友人から連絡があった。


仕事で日本に来ているので、会わないかという誘いだった。


ノエミとは、メキシコシティで同じサルサ教室に通っていた。


週に3、4回は顔を合わせ、飲みに行ったり、一緒に食事をしたり、仲間うちでよく遊んでいた。


当時、彼女はまだ20歳だった。


フランス大使館に勤め、大学ではダブルメジャーだった。


かなりのスーパーエリートである。


スペイン語はペラペラで、英語も当然のように話せた。


愛想のいい美人でもあり、メキシコシティ中の男性を虜にしてしまうほどの人気者だった。


私はフランス人というと、どこかつっけんどんなイメージを持っていたが、ノエミはそんなイメージとはずいぶん離れた、親しみやすい女性だった。


一回り以上も年齢が離れていたのに、なぜか気が合った。


二人で食事に行ったり、お茶を飲んだりすることも多かった。


果敢にもノエミにアタックしてくるメキシコ人男性たちの恋愛話を、彼女はいろいろと聞かせてくれた。


まあ、まだ20歳である。


自由に遊べばいいと私は思っていたので、適当に相槌を打ちながら、一緒にサルサを踊って楽しんでいた。


当時のノエミについては、2014年にも「出会いと別れと人生について」という記事を書いている。



⸻


その後、彼女はマッキンゼーで働くようになった。


2017年にメキシコシティで大きな地震が起きたときには、東洋経済に勤めていた高校の同級生から、現地の様子をレポートできる人を紹介してほしいと頼まれた。


そのとき、真っ先に思い浮かんだのがノエミだった。


彼女は期待以上のレポートを書いてくれた。


地震が起きた瞬間から、その後の街の混乱、人々の助け合いまで、現地にいた人にしか書けない内容だった。


その英文は「Mexico, the city that trembles: Noëmie Rosala」に残っている。



⸻


メキシコシティで別れてから、直接会ったのはブエノスアイレスでの一度だけだった。


そのとき私は、てっきりノエミと二人で会うものだと思っていた。


ところが、当時付き合っていた彼氏も一緒にやって来たので、少し戸惑ったことを覚えている。


その彼氏と、無事に結婚したらしい。


⸻


私がメキシコシティに住んでいたのは、2013年から2014年にかけての2年ほどだった。


思えば、あれからもう10年以上が過ぎている。


メキシコシティのど真ん中に住んでいた私は、今では千葉の田舎に住んでいる。


隔世の感がある。


長い間、ノエミとはまったく連絡を取っていなかった。


今日はどんな話をするのか、まだ想像もつかない。


おそらく、お互いの近況報告だけでかなりの時間が過ぎるだろう。


これから会うのが楽しみだ。

 
 
 

コメント


​© 2026 KaradaNaoru

​

bottom of page