世界の反対側の、身近な決勝

今朝は7時から、ブエノスアイレスで開催されている世界タンゴ選手権の決勝をライブ配信で見た。こちらの朝7時が、ブエノスアイレスの夜7時。ちょうど12時間の時差がある。
昨年のピスタ部門(即興)では、ディエゴとアルダナが優勝した。祐天寺にタンゴスタジオを持つ、私がもう長年習っている二人である。
そして今年は、エセナリオ部門(振り付け)に出場している。明日がその決勝だ。
今日は、二人が昨年優勝したピスタ部門の決勝だったので、やはり気になって朝から見ていた。
決勝に残ったダンサーの中には、実際に会って話したことのある人や、一緒に踊ったことのある人が何人もいた。
画面を見ていると、以前ディエゴとアルダナのスタジオに招かれていた若いアルゼンチン人カップルが踊っていた。その隣には、インドネシア人のカップルがいた。
それを見て、少し懐かしくなった。
ディエゴとアルダナが世界各地をツアーで回っていた頃、その若いカップルがスタジオの留守を預かっていた。私は彼らのことが気になって、何度かミロンガへ連れて行った。
そのうちの一つが、インドネシア人カップルのウェルカムミロンガだった。
お互いの存在は知っていたらしいが、紹介されてきちんと話をしたのは、そのときが初めてだったという。
その二組が今、世界大会の決勝で隣り合い、しのぎを削っている。
なんだか世界が急に小さくなったような、おかしな感覚になった。
フロルとエルナンも、見事に決勝へ残っていた。
ブエノスアイレスで彼らにタンゴを習っていたのは、もう10年以上前になる。その後まもなくイタリアへ移り、子どもにも恵まれ、家庭を築きながら、現地でタンゴの研鑽を続けてきた。
世界大会のレベルは年々高くなっている。その中で、彼らが久しぶりに決勝へ残ったことを、とてもうれしく思った。
今年のピスタ部門では、ギリシャ人女性とアルゼンチン人男性のカップルが優勝した。とてもテクニカルで、見事な踊りだった。
ただ、個人的には2位になったロドリゴとインディラを応援していた。
二人とも背が高く、自分の体型に近い。やはり背の高い人がどう踊るのかは気になるし、つい応援したくなる。
明日の朝は、いよいよディエゴとアルダナの決勝である。
今日はちょっとした用事があり、二人に連絡を取った。決勝の前日にこんなことで連絡するのもどうかと思いながら、最後に「明日、楽しみにしています」と送った
。
返事が来るかどうかはわからない。決勝前日なので、来なくても当然である。まあ、気長に待つことにしよう。
いろいろな修羅場をくぐり抜けてきた二人なので、おそらく明日も平常心で決勝に臨むのだと思う。
世界の反対側なのに、知っている人ばかりが踊っている。
明日の朝も、また画面の前にいることになる。



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