92歳で、まだもっと

昨日、妻とたまたまYouTubeで、デザイナー・人形作家の粟辻早重さんの動画を見た。
92歳。
冒頭から、なかなか飛ばしていた。
あと5年、生きられるかな、と話す。
92歳で、さらに5年先を考えている。そのことが、まず素晴らしいと思った。
私は、長生きそのものが人生の目的だとは思っていない。
ただ長く生きればいい、というものでもないだろう。
しかし、粟辻さんを見ていると、日々の暮らしを楽しみ、自分のやりたいことを続けながら、92歳になったことが伝わってくる。
こういう年の取り方は、いいなと思う。
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身体を動かしたり、自分の体重でぶら下がったりもしている。
背筋がぴんとしているのが印象的だった。
ご本人は、運動なんて好きではない、というような調子で話す。
それでも、自分に必要だと思うことは、きちんとやっている。
そのあたりも面白い。
健康のために頑張っています、という気負いがあまり感じられない。
もちろん、何も努力していないわけではないだろう。
ただ、傍から見ると努力に見えることが、ご本人にとっては日々の当たり前になっているのかもしれない。
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特に心に残ったのは、過去の自分の作品を見ながら、今の自分ももっと頑張らなければ、という趣旨のことを話していた場面だった。
昔はよかった、と懐かしむだけではない。
過去の自分を見て、今の自分に発破をかけている。
92歳になっても、まだもっとできると思っている。
その感覚が、とてもよかった。
年齢を重ねれば、できなくなることもあるだろう。
それでも、自分の中にまだ何かあると思える。これからつくるものに、期待を持っている。
そういう気持ちを、私も持ち続けたいと思った。
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暮らしている空間も、粟辻さんのセンスに溢れていた。
たくさんのやかんや、家具、身の回りのもの。
一つひとつに、ご本人の好みが感じられる。
そうしたものに囲まれて、毎日を過ごしている。
生きがいは小さなところにある、という話も、その暮らしを見ているとよく分かる気がした。
何か大きなことを成し遂げるためだけに、生きているわけではない。
好きなものがあり、つくりたいものがあり、今日もそれに向き合う。
その積み重ねで92歳になったのだとしたら、なんとも豊かな人生だと思う。
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私が粟辻さんの年齢まで元気に生きるとしたら、まだまだ先は長い。
もちろん、何歳まで生きるかは分からない。
それでも、90歳になっても、100歳になっても、今よりもう少しできることがあると思っていたい。
昔の自分の仕事を見て、今の自分ももっと頑張らないと、と思えるだろうか。
そういう年の取り方ができたら、うれしい。
[粟辻早重さんの動画「うんともすんとも日和」](https://youtu.be/SJ2B2D8TCYA)



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