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こんな日に、草を刈るものではない

  • 執筆者の写真: Admin
    Admin
  • 7月15日
  • 読了時間: 3分

今日は朝早く起きて、宮薙の準備を始めた。

宮薙という名の、草刈りの日である。

五月にも一度、みんなで草を刈った。


けれど、今日は七月十五日だった。

最高気温は33度を超え、千葉県には熱中症警戒アラートも出ていた。

草刈りをするには、なかなか厳しい日である。



黒い帽子をかぶり、長袖のシャツを着て、完全防備で草刈りを始めた。

それでも、とにかく暑い。


暑さには、なかなか慣れることができない。


三十分ほど作業したところで、早速休憩することになった。

神社にはエアコンがない。


我が家はすぐ隣なので、一度家へ戻り、エアコンの下で身体を冷やした。

休憩が終わると、また外へ出る。


そして、また草を刈る。



作業は朝九時に始まり、十時半頃に終了した。

終わると同時に家へ戻り、水のシャワーを浴びた。


シャツは汗で完全に濡れていた。


今日は一日のうちに、三回か四回、服を着替えた。


着替えても、すぐに滝のような汗が出てくる。


こんな日に、草を刈るものではない。

心の底から、そう思った。



宮薙の日は、神社にとって新しい一年が始まる日でもある。

いわば、元日のような日だ。


お義父さんが場を仕切り、集まった皆さんに、いろいろな伝達事項を話した。

それが一段落すると、みんなでお寿司を食べた。


お義父さんは普段、あまりお酒を飲まない。

ところが今日は、なぜか何杯も飲んでいた。


やがてしっかり酔い、途切れることなく、いろいろな話を始めた。


本来なら、お義父さんが最後に会の終了を告げるはずだった。


けれど、すっかり酔ってしまい、特に締めることもなかった。


それでも、みんなで食べ終わったものを片づけ、机をしまい、座布団を片づけた。


会は、それなりに滞りなく終わった。



私たちはすぐ隣に住んでいる。

家へ戻り、エアコンの効いた部屋に入った時は、心底ほっとした。


午前中の草刈りだけで、その日の体力をほとんど使い果たしてしまった。


夜になった今でも、まだ少し頭がぼんやりしている。


やはり、こんな日に草を刈るものではない。


今日集まった方々の多くは、七十代だった。


来年。

再来年。

その次の年。


同じやり方を続けていけば、草刈りは少しずつ厳しくなっていくだろう。


ウッドチップを敷く。

砂利を入れる。

防草シートを使う。


草そのものが生えにくい環境をつくれば、作業はかなり減らすことができる。



宮薙をなくしたいわけではない。


これからも続けるために、少し楽にしたいのだ。


人も、身体も、毎年少しずつ変わっていく。

行事の形も、それに合わせて変わっていい。

 
 
 

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