頑張らないでください
- Admin
- 4 日前
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日本人は、頑張りすぎだと思う。
それに、多くの人がそのことに気づいてもいない。
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昔、まだ夫婦でアルゼンチンに住んでいた頃、スペイン語の先生にこんな話をしたことがある。
「日本では、仕事を苦に自殺する人がいるんです」
すると彼女は、本気で驚いた顔をして言った。
「はあ?なんで?たかが仕事のために?」
その点については、彼女は正しい。
確かに、たかが仕事のために死ぬのはおかしい。
でも、この国では、それがおかしいこととして扱われないことがある。
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自分の人生を犠牲にしてまで、やることなど何ひとつない。
それは仕事だけではない。
子育て。
料理。
掃除。
人間関係。
なんだってそうだ。
辛くなったら、放り出してもいい。
逃げ出してもいい。
いったんやめてもいい。
この国では、「逃げる」という選択肢があまりにも少なすぎる。
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そうしないと、いつか身体が悲鳴をあげる。
実際に、そういう方々をたくさん見てきた。
身体は正直だ。
頭では「まだ大丈夫」と思っていても、身体は先に限界を知らせてくる。
肩が固まる。
腰が抜ける。
眠れなくなる。
呼吸が浅くなる。
何もしていないのに疲れる。
それは、身体が弱いからではない。
頑張りすぎているからだ。
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だから私は、いつもそう伝える。
「頑張らないでください」
「手を抜いてください」
そう言うと、みんな少し驚いた顔をする。
まるで、そんなことを言われたことがない、というような顔をする。
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その話をするとき、私はよくアルゼンチン人やメキシコ人の価値観を例にあげる。
ラテンの人たちは、明日のことを日本人ほど深刻には考えない。
経済も政治も、決して安定しているわけではない。
それでも、彼らはよく笑う。
食べる。
話す。
踊る。
休む。
それでも、生きていける。
だったら、この国でも生きていけるはずだ。
私は今でも、そう信じている。



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