食べものは、誰が作ったのか
- Admin
- 5月16日
- 読了時間: 3分

健康について語る時、一般的には「運動・食事・睡眠」の三つが最重要だとされている。
それは確かにその通りだと思う。
ただ、長年多くの方の身体を見てきた経験から言うと、最終的に一番大事なのは、その人自身の「生きる意志」ではないかと感じている。
とはいえ、運動・食事・睡眠を無視していいわけではない。
特に毎日の食事は、やはり身体に大きな影響を与える。
ただ個人的には、食事において本当に大事なのは、
「何を食べるか」
だけではなく、
「誰が作ったのか」
ではないかと思っている。
たとえば、お母さんが家族のために心を込めて作ったご飯と、流れ作業のように提供されるファーストフードが、身体にまったく同じ影響を与えるとは、私にはどうしても思えない。
もちろん、栄養成分だけを見れば、カロリーや脂質、糖質、タンパク質という数字で比較することはできる。
しかし、食事とは数字だけではない。
そこには、作り手の意識や、食べる場の空気も含まれているように思う。
食事に関して、私自身の中で大きな転機になった出来事がある。
もう5年ほど前のことだ。
40代の男性がサロンへ来られた。
少し太り気味の方だった。
いつものように身体を見ていると、頭の中に、あるイメージが浮かんできた。
「タールのような、ねっとりしたもの」
だった。
思わず私は、
「これって、油ですよね?」
と聞いてしまった。
特に深く考えて言ったわけではない。
その方は少し不思議そうに、
「油って何ですか?」
と聞き返された。
そこで私は、
「普段、どういう食生活をされていますか?」
と尋ねた。
すると、その方はこう答えた。
「揚げ物中心です。ケンタッキーとか、てんやとか、あとは唐揚げですね。」
なるほど、と思った。
ほぼ毎日のように揚げ物やファーストフードの油を摂っていたのだ。
だから身体の中に、あの“タールのようなもの”が溜まっているように感じられたのかもしれない。
もちろん、これは私の感覚であり、医学的な診断ではない。
ただ、身体を見た時に出てきたイメージと、ご本人の食生活があまりにも一致していたので、強く印象に残った。
その後、油について少し調べた。
すると、ファーストフードや加工食品に含まれる油、特にトランス脂肪酸について、いろいろな情報が出てきた。
中には、各ファーストフード店に電話して、使用している油について調査しているブロガーもいた。
本当にまめな人がいるものだと思った。
もちろん、週に一度くらいファーストフードを食べたからといって、すぐに大きな問題が起きるとは思わない。
実際、美味しいものは美味しい。
疲れている時や忙しい時に、手軽に食べられるありがたさもある。
ただ、一度あの「ねっとりしたタールのようなイメージ」を身体から感じてしまうと、個人的には、どうしても積極的に食べたいとは思えなくなった。
食事とは、単なる栄養補給ではない。
身体に入れるものは、そのまま自分の一部になる。
だからこそ、何を食べるか。
そして、誰が作ったものを食べるか。
そのことを、もう少し大切にしてもいいのではないかと思っている。



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