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カラダナオル誕生秘話(1)──「触らずに治す」師との出会い、そして父の話

  • 執筆者の写真: Admin
    Admin
  • 5月24日
  • 読了時間: 3分


この世界に入ったきっかけを、時々聞かれる。

あれはまだ20代の頃だった。


ロンドンから帰国した私は、「フリーランスフォトグラファー」などという肩書きを名乗ってはいたものの、実際にはそれほど仕事があるわけでもなく、かなり暇を持て余していた。


そんな時、母が見つけてきた整体の先生の講習会へ、よく通うようになった。

その先生は、もともとは普通の整体師だった。


しかし、気づけば、

「触らなくても治せる」「遠隔でも変化する」

という方向へ、どんどん進んでいった。


だから、まだロンドンに住んでいた頃も何度かお世話になったことがある。

特に腰痛がひどかった時、一回の電話しただけでで痛みが消えた時は本当に驚いた。


自分自身が体験してしまうと、完全には否定できない。

今、カラダナオルへ通ってくださっている方々も、きっと同じなのだと思う。


理屈では説明しきれないが、身体が変わってしまう。

だから来る。


その気持ちは、よく分かる。


ただ、その先生はかなり極端な人だった。


もはや「エネルギー絶対主義者」と言っていいくらい苛烈だった。


カップルで来ている人たちに向かって、

「エネルギー的には相性最悪」

などと平然と言ってしまう。


今なら完全にアウトだと思う。

当然ながら、人はどんどん離れていった。


最初は二、三十人いた講習会の参加者も、半年ほど経つ頃には二、三人にまで減っていた。

しかも、その講習会は月一回どころではない。


毎日だった。

終電を逃すことも珍しくなかった。

今から思えば、

「よくそんな生活をしていたな……」

と思う。


ただ、人生は分からない。

まさか、その経験が今の仕事に繋がるとは、当時は想像もしていなかった。

講習会の内容もかなり特殊だった

要求されることも多く、さらに恐ろしいのは、こちらの考えていることまで読まれているような感覚があったことだ。


ある日、その先生の整体を世に広めるために、「協力してくれそうな人を探そう」という話になった。


なぜか、その役目を私がやることになった。

私は頭の中で、

「あの人なら力を貸してくれるかもしれない」

という人を次々と思い浮かべていった

すると先生は、

「その人はダメ。女性関係がひどい。」「ああ、その人も出世欲が強すぎる。」

などと、片っ端から切っていった。


もちろん、本当かどうかは分からない。



ただ、一つだけ、今でも妙にはっきり覚えていることがある。

その厳格な先生が、唯一、

「その方はいい! 無私の心を持っている!」

と強く褒めた人がいた。


なぜ印象に残っているかというと、

それが、他ならぬ私の父だったからだ。


当時の私は、父との関係があまり良くなかった。

というより、かなり嫌っていた。


だから、本当に意外だった。

しかも、そのことまで見抜かれた。


「どうしてそんなにお父様のことが嫌いなのですか?」

そう聞かれた時は、かなり動揺したのを覚えている。


今でこそ普通に話している。

しかし、当時は口をきくのも嫌だった。


不思議なもので、時間というのは、そういう拗れた関係すら少しずつ変えてしまう。

書いていたら、思った以上に長くなってしまった。


続きは、また明日書こうと思う。


 
 
 

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