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ご両親を連れてきた

  • 執筆者の写真: Admin
    Admin
  • 8月3日
  • 読了時間: 3分

昨日、酒々井の別邸に、ご夫婦がお見えになった。


いつも目黒に来てくださっている女性が、ご両親を連れてきてくれたのだ。

お父様は、膝と腰に不調を抱えていた。


お母様は昨年の秋に転倒し、背骨を骨折したと診断されていた。

それ以来、背中が曲がった状態になったという。



まず、お父様から身体を見ることにした。

膝の周辺へ触れると、かなり強い反応があった。


強く押したわけではない。


それでも、触れる場所によって身体が敏感に反応した。

膝の周囲だけでなく、腰回りにも強い緊張が感じられた。


そこで、固まっている場所を確認しながら、少しずつ全身のバランスを整えていった。



施術後、もう一度膝の状態を確かめてもらった。

その場では、膝の痛みをほとんど感じなくなったという。


腰の違和感も、ほぼなくなったと話していた。

ただ、お父様の場合は、毎朝起きた時に腰が痛むという。


翌朝どうなるかは、その時点ではわからない。

今後も同じ状態が続くのか、しばらく様子を見る必要がある。


それでも、その場で身体が楽になったことを、ご本人はとても喜んでくださった。



お母様の反応は、お父様とは対照的だった。

身体のどこに触れても、特に強い反応はなかった。


昨年の転倒によって骨折した背骨そのものを、施術でどうにかできるわけではない。

私が見たのは、骨折後、身体を守るために固まったと思われる筋肉だった。


背中。

腰。

胸の周辺。


身体を起こそうとしても、動きを妨げている場所がいくつもあった。

その緊張を、少しずつほどいていった。



施術前、お母様は壁に背中をつけて立っても、後頭部を壁につけることができなかった。


背中が曲がり、頭が前へ出た状態になっていたからだ。


施術後、もう一度壁の前に立ってもらった。


先ほどより背中が伸びていた。


そして、背中を壁につけた状態で、後頭部も壁につけられるようになった。

骨の状態が変わったということではない。


固まっていた筋肉がゆるみ、その場では身体を起こしやすくなったのだと思う。

お母様も、その変化をとても喜んでくださった。



私の施術は、説明がしにくい。


強く押すわけでもなく、揉むわけでもない。


軽く手を当てているだけのように見えることもある。


ご両親にとっては、初めて受けるものだったはずだ。


それでも、お二人は何も言わずに身を任せてくださった。



ご両親を連れてきたその女性は、先週施術を受けたばかりだった。

そのため、今回は特に施術をしなかった。


ご両親の様子を見ながら、三人でいろいろな話をした。


今回の施術代は、彼女が払った。



自分が受けてよかったものを、両親にも受けさせたいと思う。


二人の予定を合わせる。

予約を取る。

酒々井まで連れてくる。


そして、自分は施術を受けずに、そばで見ている。



帰り際、ご両親は、身体が楽になったとおっしゃっていた。


お父様は、

「何でも、来てみるもんだな」

とおっしゃった。


ご両親の自宅から、酒々井の別邸までは車で一時間ほどかかる。

決して近い距離ではない。


それでも、彼女は二人の予定を合わせ、ここまで連れてきた。


お二人の身体が楽になるきっかけをつくったのは、彼女だった。


素敵な光景だった。

 
 
 

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